コスプレに挑戦し始めた、コスプレ初心者達はとにかく色々な面で『どうしたらいいの？』という場面に出くわす。

それの代表が前の見聞録でもお話しした

『メイク問題』

そして

『ウィッグ問題』だ。


このウィッグ問題、、、
どんなコスプレイヤーでもまず必ずぶち当たるはずだ。
メイクもモチロン迷うのだが、それは多くの場合で男性レイヤーである。
メイク道具の区別が付かない男性は女性レイヤーよりはるかに苦戦する。
女性の場合はほとんどの方がメイク道具を触った事があるはずなのだが、男性の場合は私のように下地とファンデーション、アイブロウとアイライナーの違いすらわからない場合が多い。

ただ男女共に苦戦するのは

『ウィッグ』

いわゆるカツラの問題だ。

ハロウィンのコスプレなどで一般の方もコスプレ用のウィッグに触れる機会が増えてきていると思うので、理解してくれる方も多いと思うが、届いた直後のウィッグはとてもじゃないが『装着してハイ出来上がり』なんてモノじゃない。

明らかに長過ぎるしバランスが悪い。

それもそのはずで、どんな顔の大きさで、どんな顔の形の方でも対応できるように改良の余地を残してある場合がほとんどなのだ。

だからそのほとんどの場合が

『購入後に自分で切り直す事が前提で売られている』

のである。

余談だが、これはおそらくコスプレが一般的に普及していく妨げになっている部分でもあるはず。
しかし本当にコスプレがしたい人からすれば、大した問題でもないことであるのも事実なので、コスプレイヤー初心者はメイク同様ココで一種の『篩』にかけられることになるのだ。

『本気でコスプレをしたいかどうか』という篩に。

しかしココで私の本業である『美容師』というスキルが発動する。
あくまで『クリエイティブな美容師スキル』ではないのだが、ハサミでご飯を食べて17年目に突入する私は当たり前だが素人よりかなり上手かった。

鬼滅の刃の煉獄杏寿郎の髪型を研究し、舞台のカツラもチェック！

メイクもモチロンだが髪型もかなり参考にさせて頂いた。

しかし煉獄さんのウィッグカットで1番の難所が現れる。
それは前髪の生え際問題である。


一般的に販売されているウィッグの生え際はかなり不自然で、額との境目でプツンと切れる感じになるのだ。

そこで私は考えた。





どうすれば生え際が自然に繋がるのか、、、




出た答えはこちらだ！

こうする事で生え際の不自然さは消えて、漫画通りの生え際を再現する事に成功！

後は写真のようにアイロンで熱を加えて指で形をつけていきワックスを付けて完成⭐️

煉獄さんのウィッグはかなり特殊で難しい。
私自身あまり切りたくないウィッグである事は間違いない😫💦w

ここから少しずつ撮影毎に修正を繰り返したどり着いた現在。

ん？
最早何が変わってるの？w
となっている人もいるでしょうw

そうなんです。
本人しかわからないこだわりが沢山詰め込まれているんです。


ただソコではないだろうか？
思い切りこだわれるのがコスプレの1番の醍醐味ではないだろうか？

『大人が本気で遊んで』るんだ。

子供の時に自分が納得するまで一日中絵を描いたり、時間を忘れてプラモデルを作った経験がある人も少なくないはず。

大人になり働き出した時に、趣味や遊びをこだわり抜く事から手を抜きだして『これくらいにしとくか』と自分を納得させ出した事があるはずだ。

いやコレは寧ろこれは私自身の話。

しかし今、自分の持ってるモノを趣味にぶち込むコトを、再び楽しみ始めている。

『遊びに本気になれない人間が魅力的だろうか？』

とコスプレに触れる事で再確認しだしたのである。


久しぶりに仕事ではなく、『遊び』たくて1日が短いと感じるようになった今日この頃。